坂東三十三観音めぐり1日目・2日目(2024年11月7日〜8日)です。
いよいよ「坂東三十三観音めぐり」をスタートしました。
この巡礼を始めようと思ったきっかけは、バイクを購入したこと。125ccの小排気量ながら、せっかくならどこか目的地のある旅をしてみたくて、関東近郊で自分のペースで回れる「坂東三十三観音」がぴったりだと感じました。
それにもう一つ、以前から乗ってみたかった東京湾フェリーを使えるルートというのも魅力のひとつ。そんなわけで記念すべき第1日目は、フェリーで千葉に渡り、房総半島の観音様からスタートすることにしました。
1泊2日で、房総半島の那古寺(33番)、清水寺(32番)、笠森観音(31番)、高蔵寺(30番)の4ヶ所を巡りました。
今回お参りした札所(回った順)
| 札所 | 寺名 | 場所 | メモ |
|---|---|---|---|
| 33番 | 補陀落山 那古寺(那古観音) | 千葉県館山市 | お昼休みの時間帯は御朱印30分待ち。展望台「潮音台」あり |
| 32番 | 大悲山 清水寺(清水観音) | 千葉県いすみ市 | 花手水と松尾芭蕉の句碑 |
| 31番 | 大悲山 笠森寺(笠森観音) | 千葉県長生郡長南町 | 駐車場から階段あり。日本唯一の四方懸造の観音堂 |
| 30番 | 平野山 高蔵寺(高倉観音) | 千葉県木更津市 | 駐車場の目の前に山門。階段なし |
久里浜から東京湾フェリーで金谷へ渡り、房総半島を南から時計回りに回るルートです。
1日目(11月7日) フェリーで房総へ、那古寺・清水寺
●久里浜フェリー乗り場へ(一般道ツーリング)
高速道路は使えないので、厚木から129号線を南下し、平塚から海沿いの134号を通って鎌倉方面へ。江ノ島までは順調だったものの、逗子海岸付近では多少の渋滞がありました。とはいえ休日ほどではなく、のんびりと海沿いドライブ気分で進みます。
予定より早く、10時前には東京湾フェリーの久里浜港に到着。これなら余裕を持って乗船準備ができます。
●東京湾フェリー 初乗船
10:20発の金谷行きフェリーに乗船。バイクでのフェリーは初体験です。
125ccバイクでの往復料金は、旅客1人分込みで3,900円。思ったよりもリーズナブルでした。
乗船時はスタッフがバイクをしっかり固定してくれるので安心。客室に上がると、売店があり「黒船フランク」なる名物を発見。見た目も味もインパクト大で、普通のフランクの2〜3倍はあるスパイシーな味わい。美味しかったです。


デッキに出ると潮風が心地よく、行き交う大型船の間を縫って進むフェリーの操船に見とれてしまいました。金谷港には予定通り11時に到着。わずか40分の船旅でしたが、非日常感たっぷりで旅気分が一気に盛り上がります。

●昼食:地魚料理「福㐂庵」の福㐂丼
金谷港から30分ほど走って、南房総市にある「福㐂庵」へ。
ネットで見つけて気になっていたお店で、お目当ては1日限定10食の「福㐂丼」。
マグロ、鰤、はまち、イカ、しらす、サーモンなどが丼にてんこ盛りで、まさに“海鮮の宝石箱”状態。写真以上のボリュームと美味しさに圧倒されました。肉厚の刺身がぎっしり詰まっていて、食べ終わる頃にはお腹いっぱい。大満足の昼食でした。



●那古観音(33番)― 結願の地からスタート
巡礼の最初に選んだのは、あえて最終札所にあたる那古寺(33番・那古観音)です。
どこから始めても問題ないということで、旅のゴール地点から逆に巡っていくのも一興かと思いました。
境内の駐車場にバイクを停め、本堂へお参り。ちょうどお昼休みの時間帯で御朱印は30分待ちとのこと。その間、境内を散策していると「潮音台」という展望台があるのを見つけ、少し運動がてら登ってみることに。
日頃の運動不足もあり、10分の登りで息が上がってしまいましたが、展望台からの眺めは格別。太平洋と館山の街並みを見下ろしながら、清々しい気分に浸れました。戻ってから御朱印も無事にいただき、ここで坂東三十三観音専用の御朱印帳を購入。いよいよ本格的に巡礼が始まった実感が湧いてきました。



●清水観音(32番)
次に向かったのは、いすみ市にある清水寺(32番・清水観音)です。
那古寺を出発したのが13時半ごろ。128号を通って鴨川・勝浦を抜けて、到着は15時半過ぎ。意外と距離があり、思った以上に時間がかかりました。


赤い山門をくぐり、境内へ。まず目を引いたのは花で彩られた「花手水」。竜の口から流れる清水に色とりどりの花が浮かび、参拝者の心を和ませてくれます。こうした細やかな演出も神社仏閣巡りの楽しみの一つだと再認識しました。

白い柱が特徴的な本堂は1817年再建とのことで、静かな趣があります。
境内には松尾芭蕉の句碑もあり、俳人・里丸翁が芭蕉の133回遠忌を記念して建立したものだそうです。文学や歴史にも触れられる、趣深いお寺でした。
先ほどの那古寺には紫式部の供養塚がありましたが、歴史のあるお寺には
こういった見どころもあるみたいです。


●玉前神社で御朱印を
今日の宿泊地は一宮町。宿に向かう途中、上総国一ノ宮「玉前神社」に立ち寄りました。
ここでは季節ごとにデザインが変わるカラフルな御朱印があり、
11月の御朱印には菊と神楽鈴が描かれていました。旅の記念にぴったりです。
夕暮れも迫ってきたので、参拝を終えて宿へ向かいます。


●宿泊:ADDressの拠点を利用
今回も前回の奈良旅行と同じく、月額制のシェアハウス「ADDress」の宿泊拠点を利用しました。木造2階建て・築40年とのことでしたが、室内はリノベーションされていて快適そのもの。
荷物を下ろして給油に出かけたものの、海沿いの道にはなかなかスタンドがなく、結局10km以上走る羽目に…。ところが帰り道に違うルートを通ったところ、宿のすぐ近くに大きなスタンドが。最初にこっちに来ていれば…と悔やまれる“マーフィーの法則”発動でした。
夕食は近くの商店街を歩いて探すも、気になった弁当屋さんも参道沿いの飲食店もすでに閉店。結局コンビニ弁当で締めることになりました。こういうのも旅の一興ですね。
●本日の走行距離:210km
一般道での移動が中心だったこともあり、思った以上に走った1日目。
フェリーに乗ったり、美味しい海鮮を堪能したり、風景と歴史に触れたりと
盛りだくさんの1日でした。
明日は笠森寺(31番)と高蔵寺(30番)を巡る予定です。
少しずつ、確実に観音様を訪ねていきたいと思います。
1日目の費用:11,312円
| 項目 | 詳細 | 金額 |
| 食事(福㐂庵) | 福㐂丼 | 1,800 |
| 御朱印+ご朱印帳 | 那古寺 | 3,000 |
| 御朱印 | 清水寺 | 500 |
| 御朱印 | 玉前神社 | 500 |
| 東京湾フェリー | 久里浜↔︎金谷 | 3,900 |
| ガソリン | 宇佐美(厚木市) | 765 |
| ガソリン | JASS(白子町) | 847 |
| 合計 | 11,312 |
2日目(11月8日) 笠森観音・高蔵寺
坂東三十三観音めぐりの2日目(2024年11月8日)。
昨日33番、32番を訪ね、一宮町に宿泊し、今日は千葉県内にある31番・30番札所を訪ねて、
南房総をぐるっと巡ってきました。
朝は少し早めに宿を出発し引き続きの好天、道中の寄り道や食事も楽しみながら、
自然の中を走る気持ちの良い一日になりました。
●朝の計画タイムはコメダ珈琲で
早朝の出発に備え、宿を少し早めに出て茂原のコメダ珈琲で朝ごはん。
久しぶりに訪れるコメダでは、定番のモーニングをいただきながら、
今日の巡礼ルートを地図を見ながら再確認。
ボリュームたっぷりのパンとたまごでエネルギーをチャージし、
のんびり1時間ほど過ごしてから8時ごろに出発です。
●第31番札所:笠森観音(笠森寺)
まずは国道409号を使って笠森観音(笠森寺)へ向かいます。茂原からおよそ30分。
駐車場にバイクを停めると、目の前にはしっかりとした階段が現れます。
昨日に続き、どうやら坂東札所は「登ってこそ」の場所が多そうです。
歩き出してすぐはちょっと後悔しそうになりますが、
登りきったときに広がる景色と達成感は格別。
登った者にしか味わえないご褒美のようなものです。
このお寺は、階段の先にもまだ緩やかな上り坂が続きます。
しかしその道中は静かで、風の音や鳥の声に耳を傾けながら歩くのが気持ち良く、
むしろ癒される参道でした。



仁王門では風神・雷神が出迎えてくれ、その先にそびえ立つ観音堂が目に飛び込んできます。
この観音堂は日本で唯一の「四方懸造(しほうかけづくり)」という建築様式で建てられており、
まるで山の中に浮かんでいるような堂々とした姿。
思わず「かっこいい」と声が漏れるほど、印象的な佇まいでした。


観音堂の外周はぐるりと一周できる回廊になっていて、そこから眺める一面の緑もまた格別。
帰りは弁天谷池を経由する遊歩道を通り、展望台からの景色も楽しみながら駐車場に戻りました。


●第30番札所:高倉観音(高蔵寺)
続いて向かったのは、木更津方面にある高倉観音(高蔵寺)。
再び409号に戻り、途中で県道33号へ入って南下。
およそ1時間の行程ですが、最後の最後で道を間違えてしまい、お寺の周囲をぐるっと一周…。
方向音痴が顔を出してしまいました。こういうの、私の旅あるあるです。
とはいえ、このお寺は駐車場の目の前に山門があり、すぐそこに本堂というコンパクトさ。
階段も坂もなく、少しホッとする瞬間です。
高蔵寺では本堂の床下にある「観音浄土巡り」という珍しい施設に立ち寄りました。
暗い通路を進みながら、本尊を真下から拝観できるような構造になっており、
なかなかのインパクト。中にはちょっとユニークな展示もあり、思わず笑ってしまう場面も。
さらに本堂の裏手には「胎内くぐり・福わ内」というパワースポットや、
厄除けとして知られる「かわらけ投げ」も体験でき、見どころの多いお寺でした。


●房総グルメ:田舎レストランじんべいで「かじめ丼」
お参りを終えて向かったのは、事前に調べて気になっていた「田舎レストランじんべい」。
県道33号から92号に入り、さらに細い脇道を入ったところにある隠れ家的なお店です。木造の落ち着いた店内は手作り感があり、ちょっと薄暗くて静か。のんびり食事ができる空間です。
メニューを見てかなり惹かれたのが「かじめ丼」と「アジフライのセット」。
“かじめ”というのはあまり馴染みがなかったのですが、見た目は鰹節のようで、
口に入れるとメカブのようなネバネバ食感の海藻。
これが意外にもご飯によく合い、クセになる味でした。
気に入って、お土産に一袋買ってしまいました。



●再びフェリーで神奈川へ
食後は帰路へ。県道92号から465号を走り、富津市内で国道127号に合流。
海沿いの道を走りながら金谷港へ向かいます。
途中、港のそばのお土産物屋さんで小休憩。
広い駐車場で記念撮影をして、13時発の東京湾フェリーに乗船。
穏やかな海を眺めながら、久里浜港へと戻りました。


●本日の走行距離:160km
フェリーを降りてからは昨日と同じルートで自宅へ。
3時間ほどの帰路を経て、夕方5時前には無事に帰宅しました。
南房総の自然に囲まれた中での巡礼旅は、爽快感と静けさが入り混じった、
心地よい2日間となりました。
階段を登ったり、道を間違えたり、ちょっとしたハプニングも旅のスパイス。
久しぶりに感じる「心地よい疲れ」が体に残り、とても満足のいく巡礼となりました。
これからものんびりと、坂東三十三観音めぐりを続けていこうと思います。
2日目の費用:2,738円
| 項目 | 詳細 | 金額 |
| 食事(じんべい) | かじめ丼とアジフライセット | 1,738 |
| 御朱印 | 笠森観音 | 500 |
| 御朱印 | 高蔵寺 | 500 |
| 合計 | 2,738 |
今回のまとめ
- 巡拝札所:33番 那古寺、32番 清水寺、31番 笠森観音、30番 高蔵寺
- そのほかの御朱印:玉前神社(上総国一ノ宮)
- 移動:東京湾フェリー(久里浜⇔金谷)と一般道
- 宿泊:一宮町(ADDress)
- 走行距離:1日目 210km、2日目 160km
- 2日間の費用:14,050円


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