映画 ただいまって言える場所

映画

今日は映画「ただいまって言える場所」を観にいきました。
映画館は、いつもお世話になっているイオンシネマ。
すっかりお馴染みの場所になってきて、チケットの買い方から売店の並び方まで体が覚えてきた感じです。
ただ、今日は午後2時からの回だったので、映画の前に先にお昼ご飯を済ませることにしました。
フードコートでの食事もいいのですが、せっかくなら少し足を伸ばして、
前から気になっていたお店に行ってみることに。

向かったのは、愛川町の中津工業団地の中にある「もつ乃」という、もつ料理のお店。
工業団地の中という、ちょっと意外な立地ですが、以前から評判を聞いていて
気になっていたお店です。
お昼少し前に着いたのですが、すでに満席で、店の外まで列ができています。
平日にもかかわらずこの混み具合。
地元の人に愛されているお店なんだなぁと、並びながらちょっと期待が高まります。

メニューは、味噌・醤油・カレーの3種類のもつ煮込み。
どれも美味しそうで迷いましたが、今回はもつカレーをいただきました。
量は大と中の2種類があり、今回は中を選択。
ただ、この「中」が、感覚的には普通のお店の大盛りくらいのボリュームで、
かなり食べ応えがあります。
大きめのもつがゴロゴロと入っていて、スパイスの効いたカレーとの相性も抜群。
しっかり煮込まれているので、臭みもなく、とても食べやすい一杯でした。
お腹が空いていたこともあって、あっという間に完食です。

さらに、プラス100円の卵焼きも注文。
正直、サイドメニューくらいの気持ちで頼んだのですが、これが想像以上に美味しい。
ふんわり優しい味で、家庭的なのにどこかプロの技を感じる仕上がりでした。
和服に割烹着姿の美人女将さんが切り盛りしているお店で、
「この雰囲気のお店にハズレなし」という自分の中の謎の法則が、
また一つ裏付けられた気がします。
食事だけでも、すでに満足度の高い一日になりました。

さて、肝心の映画の方ですが、
元アイドルの鈴木愛理が主演で、トラウマを抱えた「子供部屋おばさん」の
中学教師を好演しています。
これまでのイメージとは少し違う役どころで、最初は少し意外に感じましたが、
物語が進むにつれて、役柄にしっかりと溶け込んでいて、なかなか見応えがありました。
それにしても、何にでも名前がつく世の中になったなーと、観ながらふと思います。

「子供部屋おばさん」という言葉は、
成人後も実家の自分の部屋(いわゆる子供部屋)に住み続ける未婚女性を指す言葉のようです。
私が子供の頃には、こうした生き方や状態に、特別な名前はついていなかった気がします。
今では、昔なら「そのままスルーされていたこと」や
「なんとなくモヤっとしていた感情や状態」にも名前がつき、
それによって少し安心できたり、自分を理解する手がかりになったりすることもあるのかもしれません。

この映画でも、誰か一人が明確に悪い、というわけではなく、
お互いを思いやっているはずなのに、その気持ちがうまく噛み合わず、
心のすれ違いが少しずつ積み重なって、互いを追い詰めていく様子が描かれていました。
ほんの些細な一言や、ちょっとした誤解、タイミングのズレ。
それが積み重なることで、気がつけば抜け出せない状況に陥ってしまう。
どこにでもありそうな話だからこそ、観ていて胸にくるものがあります。

派手な展開や大きなどんでん返しがあるわけではありませんが、
日常の延長線上にありそうな物語として、じんわりと心に残る作品でした。
観終わったあと、しばらく余韻に浸りながら、
「自分はちゃんと誰かの気持ちに寄り添えているだろうか」
なんてことを、少しだけ考えさせられました。

最近は時間に余裕ができて、映画館で映画を見る機会が増えています。
以前よりも、作品そのものだけでなく、
映画館に向かう時間や、終わったあとの帰り道まで含めて楽しめるようになった気がします。
心に少し余裕が出てきたのかもしれません。

帰り道にふと見えた、丹沢の連なる山々と、雲に映る夕陽。
特別な景色というわけではないのに、その日はとても綺麗に感じました。
美味しいもつカレーを食べて、心に残る映画を観て、
最後にあんな景色を見られたら、なかなかいい一日だったなと思います。