FIRA60⑥|退職後の毎日

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58歳でリタイアしてから、気がつけばもう2年が経ちました。

FIREを決断する前は「リタイアしたら毎日何をして過ごすんだろう」とぼんやり想像するばかりでしたが、実際に暮らしてみると、日々の予定はあっという間に積み重なっていきます。ちょうど節目でもあるので、この2年間のGoogleカレンダーを丸ごと見返して、実際に何にどれだけ時間を使ってきたのかを数えてみることにしました。

記録されていた予定は全部で730件。通院や役所関係の用事なども含めたすべての予定のうち、「自分の暮らしの軸」と呼べる4つのジャンルを数えてみたところ、こんな結果になりました。

ジャンル件数全体に占める割合
ジム234件32%
ツーリング(御朱印巡り)139件19%
映画64件9%
PTA32件4%
4ジャンル合計469件64%

リタイア後の2年間で、全予定の実に64%がこの4つの活動に費やされていました。改めて数字にしてみると、想像以上に「自分のための時間」を積み重ねてこられたのだと実感します。

ジム(32%) が断トツの1位でした。リタイア後の生活のリズムの中心に据えてきたつもりでしたが、こうして数字で見ると、まさに暮らしの土台になっていたことがわかります。平日の空いている時間に通えるようになったことで、無理なく続けられているのだと思います。 といってもジムではストレッチとサウナがメインで体型の変化はありません。😛

ツーリング(御朱印巡り)(19%) は、実は会社員時代にはやっておらず、リタイアしてから始めたまったく新しい趣味です。坂東三十三観音や秩父三十四所のような、天気をみながら好きな時に何日もかけて回る札所巡りにも気兼ねなく出かけられるようになり、この2年でバイクと御朱印帳が生活に欠かせないものになりました。

映画(9%) も同じく、リタイアして初めて習慣になった趣味です。会社員時代は映画館に足を運ぶこと自体がほとんどありませんでしたが、今では月に2〜3本ペースで観に行くのが当たり前になっています。平日の空いている回を選べるのも、リタイアならではの楽しみ方です。 映画の後気になるお店を調べて美味しいランチをいただくのも定例になっています。(だから痩せない😭)

PTA(4%) は少し意外な結果でした。自分自身はリタイアしても、子どもの学校生活はまだ続いているので、FIRE後に参加したこの役割は趣味というより「期間限定の務め」であり、子どもの卒業とともにこの4%はいずれ他の活動に置き換わっていくはずです。会社員時代には関わることのなかった方々との関わり合いはそれなりの楽しいものになっています。

振り返ってみると、この2年間でいちばん大きな変化は「ツーリング(御朱印巡り)」と「映画」という、会社員時代にはほとんど存在しなかった2つの趣味が、暮らしの中に丸ごと新しく生まれたことです。働いていた頃は可処分時間の大半が仕事に消えていて、新しい趣味を始める余力そのものがなかったように思います。

リタイアして時間ができたことで、たまたま始めてみた御朱印巡りが、いつの間にか多日程のツーリング計画を立てるほどの本格的な趣味に育ち、同じように何となく足を運んでみた映画館通いも、月々の楽しみとしてすっかり定着しました。ジムのように「元からあった習慣がより自由になった」というより、こちらの2つは「リタイアがゼロから生み出してくれた趣味」と言った方が正確です。

合わせると全体の28%。会社員時代にはほぼ存在しなかった時間の使い方が、暮らしの3割近くを占めるようになったことこそ、FIREによって得られたいちばんの変化なのかもしれません。

リタイア前に立てた資金計画が実際の生活と噛み合っているかどうかは、こうして実際の行動データを積み上げてみて初めてわかることが多いものです。とりわけツーリングと映画は会社員時代の家計にはほぼ存在しなかった支出項目なので、バイクのメンテナンス代やETC・ガソリン代、宿泊を伴う御朱印巡りの交通費・宿泊費、映画のチケット代といった「リタイア後に新しく生まれた出費」を、2年分の実績として振り返ることには特に意味があると感じています。

一般的にFIREの世界では「年間支出の25倍の資産があれば、年4%の取り崩しで資産を減らさずに暮らせる」という考え方(いわゆる4%ルール)がよく紹介されます。ただし、これはあくまで一般論であり、実際の資産の減り方や取り崩し計画が想定どおり進んでいるかどうかは、収入・資産状況・年金の受給時期など個別の事情によって変わってきます。この記事はあくまで「実際の時間の使い方を可視化する」という切り口の話であり、具体的な資産の見直しについては、自分の状況に合わせて継続的に確認していきたいと思っています。

リタイア前に思い描いていた生活と、実際に過ごした2年間は、想像していた以上に近いものになっていました。それどころか、会社員時代にはなかったツーリング(御朱印巡り)と映画という2つの趣味が新しく生まれ、暮らし全体の6割以上の時間をジム・ツーリング・映画に使えるようになりました。58歳でのFIREという決断は、既存の暮らしを楽にしただけでなく、まったく新しい楽しみを連れてきてくれたのだと、数字を振り返って改めて実感しています。

もし同じようにFIRE後の暮らしを振り返りたい方がいらっしゃったら、一度自分のカレンダーを数えてみてください。リタイアが連れてきてくれた新しい自分の姿が、もうカレンダーの中に記録されているはずです。

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