坂東三十三観音めぐり13日目 17番,19番

御朱印

坂東三十三観音めぐり13日目(2025年6月16日)です。
今回は栃木県にある第17番札所の【満願寺】と、第19番札所の【大谷寺】を参拝してきました。
あわせて、今回の旅では「日本応援ツーリング」の観光応援ポイントにも立ち寄る形で、地域の魅力にも触れる一日となりました。


この日はまず、日本応援ツーリングの観光応援ポイントとなっている「行田タワー」へ向かいました。
高速道路での長距離移動にもだいぶ慣れてきて、80〜90km/hの巡航で走る先行車に自然とついていくような、ゆとりあるツーリングスタイルが心地よく感じられるようになってきました。

ルートは厚木ICから圏央道を走り、桶川加納ICで降りたあとは一般道へ。
遠くに目をやると、高さ約60mの行田タワーが徐々に姿を現し、近づくにつれてその存在感に圧倒されました。

…が、残念ながら訪れた日は定休日でタワーには登れず。
7月後半には上から田んぼアートが一望できるそうなので、また改めて訪れたいスポットになりました。
気を取り直して隣接する古代蓮池を散策し、日本応援ツーリングの観光応援地点として登録を済ませ、次の目的地へと向かいます。


次に向かったのは、第17番札所の「満願寺」。
東北道・羽生ICから栃木ICまで北上し、そこから県道32号・202号を通って出流山へ。

出流山に入ると、周囲には石灰岩の採掘場が点在しており、大型のダンプカーとすれ違いながらの走行となりました。
白い粉がうっすらと路面を覆い、岩の匂いと共に非日常感を演出してくれます。
途中、巨大な採掘用トンネルの前を通りかかると、まるで冷蔵庫のような冷気がバイク越しに伝わってきて、「こういう感覚こそがバイク旅の醍醐味だな」と実感。

満願寺は、彫刻が細やかな山門をくぐると、凛とした空気に包まれた山寺。
ここには「仏足跡(ぶっそくせき)」があり、近畿三十六不動の御浄砂が納められているとのことで、しっかりと手を合わせてお祈りしてきました。


満願寺から大谷寺へ向かう途中、ちょうどお昼どきに差しかかったので、地元で人気のイタリアン「Punto 大谷町食堂」でランチをいただきました。

ここは元ガソリンスタンドを改装したスタイリッシュなお店。
パスタに前菜、デザート、コーヒーまで付いたBランチはボリューム満点で、30分ほど待った甲斐のある味わいでした。
店内に飾られていたマスターの似顔絵がご本人そっくりで、思わずクスッと笑ってしまいました。


午後は、宇都宮市にある第19番札所「大谷寺」へ。
バイクは旧大谷公会堂(現・大谷コネクト)の駐車場に停め、そこから徒歩で巡ります。

まずは高さ27mの【平和観音】へ。戦没者の慰霊と世界平和を祈って建てられた観音像で、胸元の高さには展望台が設けられており、近隣の大谷石採石場を一望できます。

そこから崖下に佇む【大谷寺】へ。
この寺は、弘法大師が毒蛇を退治したという伝説が残る洞窟に本尊を安置しており、光り輝く千手観音像が彫られていたのが由来とのこと。
堂内では、千手観音をはじめ釈迦三尊・薬師三尊・阿弥陀三尊といった10体の石仏を間近に拝むことができました。


すぐ近くにある【大谷資料館】にも立ち寄ります。
ここは大谷石の採掘跡を公開した施設で、広さ約2万㎡、深さ30mという地下空間はまるでダンジョンのよう。
照明を使った演出も幻想的で、特に赤や青のライトに照らされた空間はアートのように美しく、自然と歴史、人の営みを感じさせてくれる場所でした。

音楽ライブやアート展示などにも使われており、テレビやCM、MVなどでも登場しているので、見覚えのある方もいるかもしれません。


観光と参拝を終えた後は、宇都宮市内にあるADDressの拠点にチェックイン。
この日はキッチン付きの広めの2ベッドルームで、ゆっくり休める環境が整っていました。

ひと息ついた後は、近くを走る宇都宮LRTで宇都宮駅方面へ。
夕食は、駅近くの「宇都宮みんみん 宮みらい店」で名物の餃子をいただきました。

名物の「ヤキ・アゲ・スイ」セット(焼き餃子・揚げ餃子・水餃子)はそれぞれ違った食感が楽しめ、水餃子には自分で味付けするスタイルにちょっと戸惑いつつも、テーブル調味料でオリジナルの味に挑戦。
個人的には焼き餃子が一番のお気に入りでした。

帰り道、コンビニで宇都宮名物「レモン牛乳」を発見。
ほんのり甘くて、ほのかにレモンの香りが漂う不思議な味わい。ツーリングで疲れた体に、優しいご褒美となりました。


高速あり、山道あり、市街地ありのバラエティに富んだ一日でしたが、走行距離はおよそ230km。
参拝に観光、そして美味しいものまで盛りだくさんの充実した一日となりました。
明日も、坂東三十三観音とともに、日本各地の魅力を感じながら走っていきたいと思います。