秩父三十四所めぐり1日目|四萬部寺・常楽寺など6ヶ所の御朱印

秩父三十四所観音霊場の納経帳表紙、観音菩薩と梅・蓮の花の絵柄 御朱印

今回は「秩父三十四所観音霊場めぐり」の1日目です。

秩父三十四所は、坂東三十三観音、西国三十三所とともに日本百観音の一つに数えられる
歴史ある巡礼路。秩父盆地を中心に34ヶ所の札所が点在しており、
豊かな自然や古刹を楽しみながら巡礼できるのが魅力です。

初日は1番札所の四萬部寺から11番札所の常楽寺まで参拝してきました。


土曜日に出発するか日曜日にするか直前まで迷っていましたが、
土曜日は午後から雷雨予報だったため、日曜日に変更しました。
こうした予定変更を気軽にできるのもソロツーリングの魅力です。
天気は快晴とはいきませんでしたが、その分気温も控えめで、
この時期としては蒸し暑さも少なく快適。まさにツーリングにはちょうど良い一日でした。

厚木ICから圏央道へ入り、狭山日高ICで一般道へ。国道299号を使って秩父を目指します。
高麗川沿いを走るワインディングロードは適度なカーブが続き、景色も良好。
朝早かったこともあり交通量も少なく、のんびりと気持ちよく走ることができました。


今年は12年に一度の「午年総開帳」の年。
各札所では普段は拝観できないご本尊がご開帳され、御手綱を通じて観音様との
ご縁を結ぶことができます。
さらに総開帳記念の御朱印や特別散華も授与されるため、参拝者で賑わっていました。
せっかくの貴重な機会なので、今回の巡礼もいつも以上に楽しみです。

午年総開帳記念の御姿札、秩父三十四観音の本尊が描かれた札が並ぶ

秩父三十四所の第一番札所。
こぢんまりとした境内ながら風格があり、巡礼のスタート地点としてふさわしい
落ち着いた雰囲気のお寺です。本堂の欄間には「地獄」と「極楽」を描いた迫力ある彫刻があり、
思わず足を止めて見入ってしまいました。
ここで四萬部寺限定の「おたすけ観音帳」をいただき、いよいよ秩父三十四所巡礼のスタートです。

秩父三十四所第一番札所 四萬部寺の本堂、旗と幟が立つ境内
四萬部寺の山門、木々に囲まれた石段の参道入口
四萬部寺本堂の欄間彫刻「地獄之図」、迫力ある木彫りの意匠
四萬部寺本堂の欄間彫刻「極楽之図」、彩色が施された木彫りの意匠

細い山道を登った先にある札所です。
途中では徒歩で巡礼する方や自転車で登る方を見かけました。
さらに数台のバイクで巡るツーリンググループとも遭遇し、総開帳の年ならではの賑わいを感じます。

境内には観音霊験記を題材にした奉納額絵が飾られていました。
病に苦しむ娘の快癒を願い巡礼を行い、その願いが叶ったことへの感謝として
奉納されたものとのこと。
巡礼の歴史や信仰の深さを感じさせるものでした。

真福寺への山道から見渡す秩父盆地の景色
秩父三十四所第二番札所 真福寺の本堂、五色幕が掛かる小さな社殿

真福寺は無人札所のため、御朱印は光明寺でいただきます。
例によって近くまで来てから道に迷い、周辺を行ったり来たり。
ようやく到着した光明寺は、とても美しく整えられたお寺でした。
特に印象的だったのは仁王像。一般的には山門の中に安置されていることが多いですが、
こちらでは開放的な境内入口に立っており、とても新鮮な印象を受けました。

光明寺境内入口に立つ仁王像と青々とした木々

こちらも境内入口に仁王像が立つお寺です。
凛々しい仁王像を眺めながら境内へ進むと、美しく手入れされた庭園と蓮池が迎えてくれます。
観音堂の彫刻も見事で、静かな時間を過ごすことができました。

秩父三十四所第三番札所 常泉寺の本堂、境内入口に立つ仁王像
常泉寺境内の岩窟に安置された観音堂
常泉寺観音堂の軒下、精緻な木彫りの意匠
常泉寺観音堂の屋根と彫刻、龍などをかたどった装飾

金昌寺には立派な仁王門があります。
門内には年季の入った木造の仁王像が安置されており、長い歴史を感じさせます。
さらに目を引くのが巨大な「大わらじ」。
高さは2メートルを超えているように見え、その迫力は圧巻でした。
境内には子育て観音をはじめ、1000体を超える石仏が並びます。
石仏群の中を歩いていると、不思議と心が落ち着いていくような感覚になりました。

秩父三十四所第四番札所 金昌寺の仁王門
金昌寺の本堂正面、朱色の幕がかかる社殿
金昌寺仁王門内の年季の入った木造仁王像と奉納された額絵
金昌寺の子育て観音像、奉納された千社札に囲まれた石仏

茅葺き屋根の小さなお堂が印象的な札所です。
仁王門とお堂が一体になったような独特の造りで、どこか昔話に出てきそうな
素朴な雰囲気があります。
こちらも無人札所のため、御朱印は近くの長興寺でいただきます。
御朱印を待つ間、お寺で漬けた梅干しをいただきました。
見た目はかなり塩が効いていそうでしたが、実際に食べてみると意外なほどまろやか。
程よい酸味でとても美味しく、思わぬおもてなしにほっこりしました。

秩父三十四所第五番札所 語歌堂、茅葺き屋根の仁王門とお堂が一体になった素朴な社殿
長興寺で御朱印を待つ間にいただいた漬けた梅干し
御朱印をいただいた長興寺の本堂、五色幕が飾られた朱塗りの堂宇

かなり急な坂道を登った先にある札所です。
ご本尊はもともと武甲山山頂の蔵王権現社に祀られていたものを移したと伝えられています。
境内からは武甲山を一望できます。
石灰岩採掘によって独特の姿となった山容は秩父ならではの景色であり、何度見ても印象的です。

秩父三十四所第六番札所 卜雲寺の本堂と参拝者
卜雲寺の境内から見える武甲山と石仏、小さなお堂

平賀源内の原図によって建立されたと伝わる本堂が有名なお寺です。
秩父札所の中でも最大級の伽藍を持ち、その規模に圧倒されます。
門前には大きな石碑が建てられており、これは結界を意味するものだそうです。
「酒を持ち込んではならない」という意味が込められていると知り、
昔から続く寺院の規律の厳しさを感じました。

秩父三十四所第七番札所 法長寺の大きな本堂、平賀源内の原図によって建立されたと伝わる伽藍
法長寺の山門と、結界を意味する大きな石碑が両脇に立つ参道入口

西善寺の見どころは何といっても樹齢約800年の「コミネカエデ」。
境内いっぱいに枝を広げる巨木は圧巻です。
紅葉の時期には真っ赤に染まり、多くの観光客が訪れるそうですが、
新緑の季節も十分に見応えがありました。

西善寺境内いっぱいに枝を広げる樹齢約800年のコミネカエデ
コミネカエデの太い幹と「こみねかえで」の名札、新緑の枝葉

そろそろお昼の時間です。
秩父へ向かう途中の299号沿いで以前から気になっていたお店があったので立ち寄ることにしました。坂道の途中に建つ小さなロッジ風の建物で、隠れ家的な雰囲気のお店です。
注文したのはおすすめの「トリプル定食」。
もつ煮込みともつ焼き2種類がセットになったボリューム満点の定食です。
運ばれてきた瞬間、「これは食べ切れるだろうか…」と不安になるほどの量でしたが、
もつ煮ともつ焼きがそれぞれ違った味わいで飽きが来ません。味変もしながら完食。

もつの華のトリプル定食、もつ煮込みともつ焼きにご飯と味噌汁が付いたボリューム満点の定食
国道299号沿いに建つ小さなロッジ風の店舗「もつの華」の外観

秩父からはバイクで20分ほどの距離がありましたが、
秩父方面へ来た際には、ぜひまた立ち寄りたいお気に入りのお店になりました。


六角形の珍しい観音堂が特徴のお寺です。
ところが、この札所で思わぬハプニングが発生。
入口の交差点で立ちゴケしてしまいました。

幸い怪我はなく、バイクの方もブレーキレバーが少し曲がった程度で
走行にも支障はありませんでしたが、愛車に傷が付いてしまいかなりショックです。
そんな中、近くにいたボーイスカウトの付き添いのお姉さんが
バイクの引き起こしを手伝ってくださいました。
200kgを超える車体なので本当に助かりました。

この場を借りて改めて感謝です。
気持ちは少し落ち込みましたが、事故にならなかっただけでも良しとしなければいけませんね。

秩父三十四所第九番札所 明智寺の珍しい六角形の観音堂

気を取り直して次の札所へ。
通りから少し入った森の中にある静かなお寺です。
石段を上り山門をくぐると、美しく整えられた本堂が姿を現します。
どこか懐かしさを感じる境内で、ゆっくりと参拝することができました。
また、ここはアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』の舞台としても知られているそうです。
聖地巡礼目的で訪れる方も多いのかもしれません。

秩父三十四所第十番札所 大慈寺の美しく整えられた本堂と参拝者
大慈寺の本堂軒下、大きな提灯と装飾が施された欄間

本日最後の札所です。
国道299号沿いにあり、駐車場から坂を登った先にあります。
御朱印を待つ間にいただいたのが、メグスリノキを煎じた「眼茶」。
名前からかなり個性的な味を想像していましたが、実際はクセが少なく飲みやすいお茶でした。
予定通り11番札所まで巡拝できたところで、本日の巡礼は終了とします。

常楽寺の駐車場前の道路と山あいの風景
秩父三十四所第十一番札所 常楽寺の本堂、色鮮やかな幕が掛かる山あいの堂宇
常楽寺境内の木製巡礼柱と、本堂に掛かる五色の幕
秩父三十四観音霊場納経帳の表紙、観音菩薩の絵柄
秩父三十四所第一番 四萬部寺の御朱印
秩父三十四所第二番 真福寺の御朱印

秩父三十四所第三番 常泉寺の御朱印
秩父三十四所第四番 金昌寺の御朱印
秩父三十四所第五番 語歌堂の御朱印
秩父三十四所第六番 卜雲寺の御朱印
秩父三十四所第七番 法長寺の御朱印
秩父三十四所第八番 西善寺の御朱印
秩父三十四所第九番 明智寺の御朱印
秩父三十四所第十番 大慈寺の御朱印
秩父三十四所第十一番 常楽寺の御朱印

四萬部寺の奉納額絵「四万部の経典読誦」が掛かる本堂軒下
1番札所 四万部の経典読誦
真福寺の奉納額絵「寺大棚禅師と夜行鬼女」が掛かる軒下
2番札所 寺大棚禅師と夜行鬼女
常泉寺の奉納額絵「子持石の奇跡」が掛かる軒下、五色幕と共に
3番札所 子持石の奇跡
金昌寺の奉納額絵「荒木丹下の悪人改心」が掛かる本堂軒下
4番札所 荒木丹下の悪人改心
語歌堂の奉納額絵「本間弥八と観音の和歌」
5番札所 本間孫八と観音の和歌
卜雲寺の奉納額絵「禅客の参籠」が掛かる軒下、五色幕と共に
6番札所 禅客の参籠
法長寺の奉納額絵「花園左衛門尉の宿縁」が掛かる本堂の窓辺
7番札所 花園左衛門督の宿縁
西善寺の奉納額絵「明念仏の始まり」が掛かる堂内
8番札所 唄念仏の始まり
大慈寺の奉納額絵「摂州の儒士と観音の問答」が掛かる本堂軒下
10番札所 摂州の儒士と観音の問答
常楽寺の奉納額絵「住持門海」が掛かる本堂軒下
11番札所 住持門海

帰りも往路と同じ299号を利用して帰宅しました。
まだ時間が早かったこともあり、心配していた渋滞にもほとんど遭遇せず順調そのもの。
午後5時前には無事自宅へ到着できました。

途中で立ちゴケというアクシデントはありましたが、大きなトラブルもなく11ヶ所の札所を
巡ることができ、まずは上々のスタートだったと思います。
12年に一度の午年総開帳という特別な年に始めた秩父三十四所巡礼。

歴史ある寺院を巡りながら、秩父の自然や美味しい食事も楽しめる、
とても魅力的な巡礼旅となりました。
次回は梅雨が明けた頃に、12番札所から21番札所まで巡る予定です。
秩父の山々がどんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみです。


項目詳細金額
御朱印+御朱印帳四萬部寺 札所1番2,600
御朱印真福寺 札所2番500
御朱印常泉寺 札所3番500
御朱印金昌寺 札所4番500
御朱印語歌堂 札所5番500
御朱印卜雲寺 札所6番500
御朱印法長寺 札所7番500
御朱印西善寺 札所8番500
御朱印明智寺 札所9番500
御朱印大慈寺 札所10番500
御朱印常楽寺 札所11番500
食事(もつの華)トリプル定食2,200
ETC(厚木→狭山日高)圏央道1,750
ETC(狭山日高→厚木)圏央道1,750
ガソリン宇佐美1,031
合計
14,331

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