会社員時代は、平日も週末もずっと仕事のことが頭から離れず、休みの日も「休みきれない」日々が続いていました。映画が好きだったはずなのに、映画館に足を運ぶ余裕や気力もなく、気がつけば何ヶ月も新作に触れていないことも。
しかし、退職してから生活に少し余白ができ、自分の時間を取り戻していく中で、ふと思い立って映画館へ足を運ぶようになりました。それがすっかり習慣となり、今では月に1本以上、だいたい月ニペースで映画を楽しむようになっています。
中でもよく利用しているのが「イオンシネマ」。イオンの株主優待カードを使えば、チケットが1,000円で購入できるというお得さもあり、映画を観に行くハードルがぐっと下がりました。チケット売り場や売店の混雑も少なめで、朝の回は特におすすめです。
今回は、これまでに観た映画について、自分なりの一言感想をまとめてみました。星の数でざっくりとした満足度も記録しています。もちろんあくまで個人的な印象ですが、もし気になる作品があればぜひチェックしてみてください。
■これまでに観た映画メモ(2024年10月〜2025年2月)
25年2月14日 ショウタイムセブン ★★★
阿部寛が主演とあって楽しみにしていた一本。やっぱり彼が出ているだけで安心感がありますね。物語の展開もテンポよく、観ている側が飽きるヒマを与えない構成になっていました。竜星涼や吉田鋼太郎といった脇役陣もそれぞれの個性を発揮していて、バランスの良い作品でした。笑いもあり、アクションもあり、気づけばあっという間にエンディングという感覚でした。
25年1月28日 室町無頼 ★★
大泉洋が出演しているというだけで観に行った節もあるのですが、やっぱり彼の存在感は別格。アクションシーンでも安定した演技を見せていて、時代劇っぽいテイストの中にも現代的なテンポがありました。ただ全体としては、物語にやや没入しきれなかった部分もあり、星は少なめの評価です。
25年1月23日 孤独のグルメ ★★★
テレビドラマのファンにはたまらない一本。あのテーマ曲が流れるだけで五郎ワールドに引き込まれてしまいます。劇場版でもいつもの“飯テロ”感は健在で、「腹が……減った」のセリフも含め、ファン心をくすぐる演出が満載。安心して観られる映画でした。
24年12月17日 ドクターX ★★★
ドラマの最終回的な要素もあり、出演者が勢ぞろい。懐かしさとともに、まるで同窓会に参加したような感覚になりました。ストーリーは王道ながら、感情を揺さぶる場面も多く、気がつけば目頭が熱くなるシーンも。ハッピーエンドとは言い切れないけど、どこか心が温かくなる終わり方でした。
24年11月19日 室井慎次 生き続ける者 ★★★
「破れざる者」の後編として続けて観たこともあり、内容が頭に残っている状態で臨めたのが良かったです。ミステリーというより人間ドラマに重点が置かれており、泣かされる場面も多数。シンペイを探しに行く必要は本当にあったのか?と思いつつも、映像美やロケ地の印象も強く、あの池には実際に行ってみたいなと思わせる力がありました。
24年11月5日 11人の逆賊 ★★
仲野太賀の存在感が印象的でした。これまでは脇役でよく見かける俳優さんという印象でしたが、今作では芯のある演技でしっかりと主張していて好感が持てました。他にも山田孝之や玉木宏、阿部サダヲと、見応えのあるキャスト陣が揃っており、それぞれがキャラ立ちしていたのが良かったです。ストーリーはやや荒削りな部分もありましたが、俳優陣でカバーできていた印象。
24年10月25日 八犬伝 ★★
“虚”と“実”の二重構成という斬新な手法が使われていたため、物語の構造を理解するのに少し時間がかかりました。ただ、役所広司と内野聖陽の掛け合いは見ごたえがあり、俳優としての厚みを感じさせるものでした。演出面での挑戦が多かった作品ですが、その分評価も割れるかもしれません。
24年10月11日 室井慎次 破れざる者 ★★
観ている途中までまったく「2部作」であることに気づかず、終盤にかけての展開に「これ、どう終わるの!?」と困惑。結局そのまま続編に持ち越しという構成だったのですが、後から振り返ると前編の役割としてしっかり伏線が散りばめられていました。前後編でひとつの作品として完成している印象です。
24年10月8日 スホミの話 ★★
三谷幸喜らしいテンポのある会話劇が展開され、派手な展開がない分、演技力の高い俳優陣が魅力を発揮していました。少ない舞台転換にも関わらず、飽きずに最後まで観られるのはさすが。肩ひじ張らず、クスッと笑える作品が観たい時にぴったりの一本です。
おわりに
映画館で過ごす時間は、作品の世界に没入するというだけでなく、自分自身と向き合う貴重なひとときでもあります。大きなスクリーン、迫力の音響、そして場内の静けさ。今では月に何度か訪れる映画館が、まるで心のリセットボタンのような存在になっています。
これからもマイペースで映画を観て、その記録をブログにも残していけたらと思います。映画好きの方はもちろん、最近映画から遠ざかっている方にも、少しでも参考になれば嬉しいです。