夏越の大祓と大山阿夫利神社への参拝

御朱印

今日は神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利神社を参拝してきました。
6月の最終日ということで、ちょうど「夏越(なごし)の大祓」という神事が執り行われる日。
一年の前半を終えるこの時期、半年間の罪や穢れを祓い清めるための儀式です。
一般参列も可能とのことで、貴重な機会に立ち会わせていただきました。


今回は車で大山へ向かいました。
第一駐車場に停めてから、まずは500mほどの急坂を登って「こま参道」へ
この道は風情ある土産物屋や食事処が立ち並ぶ、石畳の参道です。
ただ、もう閉めてしまったお店もかなりあるようで少し寂れた感じにも見えました。
こういった景色が日本の各地で見られるようになってしまって少し寂しく思います。
さらに約700mの石段を登って大山ケーブル駅へ
普段デスクワークが多い身には、これがなかなかハードで、
ケーブルカーに乗るころには汗だくに……(笑)


ちょうどお昼時だったので、ケーブルカー阿夫利神社駅近くにある「茶屋処さくらや」で昼食。
冷たい「とろろうどん」と、キンと冷えた「冷奴」をいただきました。
冷たいお出汁ととろろの優しい味わいが、疲れた体に染み渡ります。
冷奴」は普段スーパーで買うものよりも身がつまっていてしっかりしているように感じました。


そこからさらに階段を上がると、標高約700メートルに位置する「大山阿夫利神社(下社)」に到着。
目の前に広がる相模湾の眺めはまさに絶景で、登ってきた苦労も吹き飛ぶような心癒される時間でした。でもまだ汗だくです。

14時からの神事まで少し時間があったので、参拝と御朱印を済ませ、境内にある
カフェ「茶寮 石尊(せきそん)」へ。
ここでは名物の「枡ティラミス」をいただきました。
抹茶と濃厚なクリームチーズとひんやり冷たい甘さが、山登りの疲れを優しく癒してくれます。


いよいよ14時、神事が始まります。
境内には100人を超える参列者が集まり、神職の方の厳かな声と共に一同で「神拝詞」を唱和し、
さらに「人形(ひとがた)祓い」が行われます。
自分の身代わりとして紙の人形に息を吹きかけ、罪や穢れを移して祓う儀式です。

その後は「茅の輪くぐり」。
宮司さんを先頭に参列者が長い列を作って一人ずつ、
左・右・左の順に大きな茅の輪をくぐっていきます
初めての体験でしたが、不思議と心身がスッと軽くなるような、
清められるような気持ちになりました。


日々の忙しさに流されがちな現代だからこそ、こうした神事に参列する時間はとても貴重です。
半年分の自分を振り返り、無事に過ごせたことに感謝し、また明日から新しい気持ちで進んでいこうと思わせてくれました。

今後も、節目の行事にはできるだけ参加して、自分自身のリセットの機会にしていけたらと思います。
大山阿夫利神社、そして夏越大祓。本当に素晴らしい体験でした。