映画 沈黙の艦隊 北極海大海戦

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今日は話題の「沈黙の艦隊 北極海大海戦」を見に行ってきました。
私にしては珍しく、この作品については原作漫画を全巻読んでおり、
さらにAmazon Primeで配信された「東京湾大海戦」も事前にチェック済み。
つまり、かなり情報を仕入れた上で映画館に足を運ぶことになりました。
普段は予備知識なしで作品を楽しむことが多いのですが、今回はまったく逆のスタンスです。

「東京湾大海戦」は原作に比較的忠実な内容だったのに対し、
今回の「北極海大海戦」では、どの部分を変えて描くのか、
どのエピソードを選び取るのかが大きな注目ポイントでした。
原作を夢中になって読んでいた頃のワクワク感を思い出しながら、
映画館のシートに腰を沈めました。


原作の中で特に印象に残っているのは、ロシア原潜やアメリカ原潜との緊迫感ある戦い、
そしてニューヨーク沖で繰り広げられる大艦隊との壮大な対決シーンです。
映画ではそれらがどのように描かれるのか、上映前から頭の中にいくつもの場面がよぎります。

「東京湾大海戦」でも最新のCG技術を駆使した映像表現は迫力満点でしたが、
やはり映画館の大スクリーンと重低音の響く音響効果で観ると、
全く別次元の体験になります。
潜水艦が深海を進む重厚な音、ソナーの鋭い反響音、魚雷が放たれる瞬間の緊張感――
どれを取っても映画館でしか味わえない醍醐味でした。まさに全身で体感する作品といえます。


この映画を観ながら、先日鑑賞した「遠い山なみの光」や「宝島」のことを思い出しました。
あちらは戦時下や戦後の庶民の生活を描いた作品で、
今回の「沈黙の艦隊」は核抑止や世界平和といったスケールの大きなテーマを描いています。
一見まったく別のジャンルの作品に思えますが、どちらも「戦争と平和」「人間の信念」という
普遍的な問いを突きつけている点では共通しているように感じます。

原作が描かれた当時から世界情勢は大きく変わり、今はさらに複雑化した国際関係が
現実に存在しています。
その中で、映画は原作の核となるメッセージを損なうことなく、
現代的な視点を盛り込んでいました。
特に「国家とは何か」「平和を守るために必要なものは何か」を観客に
問いかける姿勢が強く伝わってきます。


本作では、総理大臣をはじめとする政治家たちも重要な役割を担っています。
軍事的な駆け引きだけでなく、それを支える政治的判断やリーダーシップの在り方が
描かれている点も見どころでした。
信念を貫き、国家と国民の未来を背負う彼らの姿を見ていると、
以前観た「フロントライン」という作品をふと思い出しました。

現実の政治の世界でも、このように明るい未来を信じて突き進むリーダーが
もっと増えてほしいと、心から願わずにはいられません。


映画の前に立ち寄ったランチも一つの楽しみでした。
今日はWendy’sで季節限定の「月見もっちベーコネーター」をいただきました。
最近はどこのチェーン店でも「月見」系バーガーが出ていますが、
こちらは中にお餅が入っているという斬新な一品。
柔らかめで、ネーミングどおり“もっちり”と伸びるお餅が特徴的でした。

珍しさもあってとても美味しくいただきましたが、単品で1,200円という価格は、
正直ハンバーガーとしてはなかなか強気です。
美味しさには大満足でしたが、コスパを考えるとリピートはないかもしれません。
ただ、一度試してみる価値は大いにあると思います。


来週は「俺ではない炎上」と「THE オリバーな犬」を観に行く予定です。
特に「THE オリバーな犬」は、久しぶりに深津絵里さんが出演される作品ということで、
今から楽しみにしています。
スクリーンで深津さんの演技を観るのは本当に久しぶりなので、期待感が高まっています。


今回の「沈黙の艦隊 北極海大海戦」は、原作ファンとしても映画ファンとしても
大満足の時間でした。
迫力ある映像と音響に浸りながら、改めて「平和」について考えさせられる、
心に残る作品でした。
adoの主題歌「風と私の物語」もとてもよかったです。