今日は「俺ではない炎上」という映画を見に行ってきました。
いつものごとく事前情報を一切仕入れないまま劇場に足を運んだので、
最初から最後まで「誰が真犯人なのか?」という緊張感を楽しむことができました。
こういう状態で観ると、余計な先入観がないぶん、物語の仕掛けや展開の妙を
より鮮明に感じられますね。

主人公を演じるのは阿部寛。
彼が演じるのは「無実であるはずなのにSNSで連続殺人犯に仕立て上げられてしまった男」です。
世間の疑惑と怒りが一気に集中し、次第に追い詰められて逃げ回る姿が描かれていきます。
そして物語の中で大きな存在感を放っているのが芦田愛菜。
彼女と阿部寛との関係性がはっきりしないまま物語が進むため、
観ている側は「この二人は一体どういう関係なのか?」と考え続けることになります。
その曖昧さが最後まで緊張感を保ち、エンディングへの大きな引きとなっていました。
そしてラストに訪れる「種明かし」。ここで完全に騙されました。
「ああ、そういうことだったのか!」と声に出してしまいそうになるぐらい、
見事なひっくり返し。
ミステリー好きにはたまらない仕掛けで、見終わった後の満足感も大きかったです。
印象的だったのは、CMでも流れていた芦田愛菜のセリフ。
「あんたが諸悪の根源だろうが!」
劇中でその言葉が放たれた瞬間、「あ、ここで使ったのか!」と納得したと同時に、
CM自体が一種の“騙しの伏線”として機能していたことに気づかされました。
宣伝段階から観客の思考をミスリードさせるとは、なかなか粋な仕掛けだと思います。
SNS社会とAI時代の恐怖
映画全体を通して感じたのは、現代社会における「情報の恐ろしさ」です。
作中では、阿部寛演じる男が、SNSの拡散によって一気に「犯人」にされてしまいます。
誰かが投稿した曖昧な証拠写真や書き込みが瞬く間に広がり、世論が形成されていく。
その過程が非常にリアルで、「これは現実にも起こり得る」と背筋が寒くなりました。
しかも最近ではAIが作成した画像や動画が、本物か偽物か見分けがつかないほど
精巧になっています。
実際、何が真実で何が虚偽なのか、判断がますます難しくなってきています。
そのような時代に、もし自分や身近な人が根拠の薄い情報で「加害者」にされてしまったら…
そう考えるだけで恐ろしい気持ちになりました。
さらに怖いのは、誤った情報を拡散した人が「自分は悪くない、ただ共有しただけ」と
思い込んでしまう点です。
個々人の“正義”のもとで行動しているはずが、結果的に無実の人を追い詰める
加担者になっている。
その構造を鋭く描き出していたのが、この作品の大きな魅力であり、
強い警鐘でもあると感じました。
今日のお昼は牛タン韓国料理
映画を見終わった後は、イオンモールの中にある牛タンのお店でランチをとりました。
普段はフードコートでサクッと済ませてしまうことが多いのですが、
この日はせっかくだからとモール内をぐるっと歩いて、10軒ほどある
独立した飲食店を見比べてみました。
どの店も魅力的で目移りしましたが、最終的に韓国料理を選択。


いただいたのはプルコギとビビンバのプレート。
ボリュームがしっかりあり、味付けも辛すぎず優しめで、とても食べやすかったです。
牛タンが柔らかく、甘辛いプルコギのタレとよく絡んで、ご飯がどんどん進む一品。
ビビンバは野菜も豊富で、映画の余韻を楽しみながら
心もお腹も満たされるランチタイムになりました。