日本応援ツーリング14日目

バイク

今日は日本応援ツーリングの14日目です。
といっても、今回は実家からほど近いところにWPMポイントを見つけたので、
少し気軽な気持ちで行ってみようと思います。
距離的にも1時間もあれば着きそうですし、せっかくなのでお昼をかねて、
11時ごろにゆっくり出発することにしました。
朝から慌ただしく動く必要もなく、こういう余裕のあるスタートもたまにはいいものです。

浜松から掛川までは国道1号のバイパスを利用します。
平日の午前中ということもあって、道は比較的空いており、
とても気持ちよく走ることができました。
信号も少なく流れも良いので、ついペースが上がりそうになりますが、そこはぐっと我慢です。

ただ、今日はとにかく風が強い。
普段は車に乗ることが多いのですが、バイクだと風をもろに体で感じることができます。
久しぶりに強い風を全身で浴びて、「これぞ遠州のからっ風だな」と実感しました。
ハンドルを取られそうになる場面もあり、自然の力を相手にしていることを
改めて感じさせられます。


本当は『アンティークカフェ ロード』というお店でお昼にしようと思って、
少し迷いながら向かったのですが、どうやら営業中ではなかったようです。
気を取り直して、そのまま今回の目的地である粟ケ岳へ向かうことにしました。

茶畑の中をしばらく進んでいくと、周囲の景色が一気に開けてきます。
粟ケ岳は標高500m程度の山で、麓の駐車場に車を停めて登山で登る方も多いようです。
麓には「東山いっぷく処」という売店もあるのですが、今日は残念ながらお休みのようでした。

根性なしの私は、そのままバイクで頂上の駐車場まで上がります。
かなり急な坂道で、道幅も狭く、車同士のすれ違いはなかなか大変そうです。
慎重にアクセルを開けながら進み、10分ほどで頂上に到着しました。

山頂からの景色は、まさに格別。
「え、1時間ちょっとでこんな景色に出会えるの?」と思わず声が出そうになります。
茶畑が幾重にも広がり、遠くまで見渡せる景色は、
走ってきた疲れを一気に吹き飛ばしてくれました。
富士山、大井川、市街地、茶畑、伊豆半島、空港、遠州灘と様々な情景が
目に飛び込んできます。


山頂には、展望台を兼ねたカフェ「茶草場テラス」が設置されています。
建物の作りもなかなか凝っていて、テラス席からは景色を眺めながら
食事を楽しむことができます。
このロケーションだけでも、ここまで来た価値は十分にあります。

今日は生姜焼き定食をいただきました。
景色が良いのはもちろんですが、肝心の味も抜群です。
正直なところ、売店に近いお店という印象だったので、
味についてはそこまで期待していなかったのですが、いい意味で完全に裏切られました。
景色で倍、美味しさで倍、合わせて計4倍の満足感です。

お肉もボリュームたっぷりで、しっかりお腹を満たしてくれます。
強風の中を走ってきた体に、温かい定食がしみわたり、思わず長居してしまいそうになりました。


景色と食欲をしっかり堪能し、体が冷え切らないうちに帰路に着きます。
帰り道では、浜松の自動車街通りにある南海部品にも立ち寄ってきました。
バイク用品のお店としては品揃えも多く、見ているだけでも楽しい場所です。

「近くにこんなお店があったらいいな」と思いながら、店内を一周。
今回は購入までは至りませんでしたが、「これなんか良さそうだな」と
想像を膨らませるだけでも十分楽しめました。
こうした寄り道も、ツーリングの楽しみのひとつですね。

さて、いよいよ今週末が日本応援ツーリングの最終日です。
名残惜しさもありますが、最後まで気を抜かず、安全第一で走り切りたいと思います。
悔いのない締めくくりができるよう、もうひと頑張りです。