坂東三十三観音めぐり15日目(2025年6月18日)です。
今回は2泊3日の締めくくりとなる3日目、15日目の巡礼です。
この日は第21番札所「日輪寺」と第22番札所「佐竹寺」の2ヶ所をお参りしつつ、
日本応援ツーリングの観光応援ポイントにも立ち寄る盛りだくさんの一日となりました。

■ 朝の出発と日輪寺へ(坂東三十三観音 第21番)
前日までの雨が嘘のように上がり、朝から夏のような日差しが照りつける快晴となりました。
山深い場所にある日輪寺までは約40km、ツーリングサポーターを使って走行です。
Googleルートと比べて若干遠回りではあるものの、交通量の少ない気持ちのよい道を
選んでくれるので、今回も快適なツーリングとなりました。
山間の小さな集落を抜けていくと、道沿いに鳥居が現れ、ここが日輪寺の入り口となります。
雨上がりの濡れた落ち葉が山道に積もっていて、かなり滑りやすくなっていたので、
10km近くの山道を慎重に登っていきます。
八溝山山頂の展望台でひと休み。新緑の山々を見渡せる絶景が広がっていて、疲れが吹き飛びます。
さらに数km下ると、日輪寺に到着。
白い壁に赤く塗られた屋根と柱が印象的で、どこか可愛らしさもある本堂です。
静かな空気の中で手を合わせ、御朱印をいただいて、再び山を下ります。





■ 観光応援ポイント:龍神大吊橋へ
次に向かったのは、日本応援ツーリングの観光応援ポイントである「龍神大吊橋」。
日輪寺からは約60km、2時間ほどのルートです。
途中で立ち寄ったガソリンスタンドで、気づけばすでに福島県に入っていることを知り、
あらためてツーリングのスケールを実感しました。
龍神大吊橋は、国内有数の高さを誇るバンジージャンプの名所ですが、
平日のためか観光客も少なく、派手なアピールもなし。
個人的にはむしろホッとしました。
橋を渡り切ると「竜神カリヨン」という施設があり、愛・希望・幸福という3種類の鐘を
鳴らすことができます。
今回は“希望”を選んで鳴らしてみたところ、予想以上に大きな音が響き渡り、
思わずびっくりしてしまいました。
静かな山の中に響く鐘の音に、未来への願いを込めました。



■ 昼食:偶然の名店「藤ひろ」
お昼は龍神大吊橋の近くで蕎麦でも…と考えていたのですが、
行こうと思っていたお店がまさかの定休日。こういうときこそ平日の落とし穴ですね。
観光地が空いているのはありがたい反面、事前確認が必要だと痛感しました。
佐竹寺へ向かう途中、通りがかりで「藤ひろ」というお蕎麦屋さんを発見。
駐車場に何台か車が止まっていたので入ってみることに。
見た目は地元の食堂といった雰囲気でしたが、これが大正解。
本日のおすすめとある天ざるそばを注文すると、定番のエビ・キス・さつまいもに加えて、
“蕎麦がきの天ぷら”という珍しい一品もついてきました。
もちもちとした食感がクセになる美味しさで、旅の食事として大満足。
こういう偶然の出会いもツーリングの醍醐味ですね。


■ 佐竹寺(坂東三十三観音 第22番)
お腹も満たされ、午後の参拝へ。「藤ひろ」から約30分で佐竹寺に到着です。ただちょうどお昼休憩の時間(12:00〜13:00)だったため、境内にある日陰のベンチでしばし休憩。木陰に吹くそよ風がとても心地よく、のどかな境内の風景とあいまって、しばし静かな時間を味わいました。
佐竹寺の本堂は茅葺き屋根が特徴ですが、今回は補修工事中で足場が組まれており、全体を見ることができなかったのが残念。次回、機会があれば改めて伺いたいと思います。御朱印をいただき、今回の巡礼を締めくくりました。


■ 帰路と走行距離
今回の走行距離はおよそ330km。佐竹寺からは高速道路を利用して一気に帰宅します。
当初は常磐道から圏央道経由で帰る予定でしたが、圏央道で事故が発生していたため、
ナビの指示に従い首都高から東名ルートへ切り替え。
やや渋滞もありましたが、大きなトラブルもなく、17時前には無事に帰宅できました。
今回も無事、楽しい旅を終えることができました。
今回のツーリングの工程です。坂東三十三観音と観光応援ポイントを織り交ぜて、
能登に続いてのどかな田舎道がいっぱいのコースとなり大満足でした。

坂東三十三観音も、いよいよ残りわずか。次回でついに満願達成となりそうです。
次のどこに行こうか計画を立てるのが、今から楽しみです。