坂東三十三観音めぐり14日目 18番

御朱印

坂東三十三観音めぐり14日目(2025年6月17日)です。
今回は、2泊3日の中日の行程となり、第18番札所の【中尊寺】を参拝してきました。
また、今日も「日本応援ツーリング」の一環として、観光応援ポイントにも立ち寄りながらの
移動です。自然と歴史、そして地元の魅力にたっぷり触れる充実の1日となりました。

Screenshot

朝はやや早めの時間に出発。ちょうど通勤時間帯に差しかかることもあり多少の混雑を
覚悟していましたが、想像以上にスムーズに走れました。
しばらくして道沿いに「バイク神社」という看板を発見があり、気になって立ち寄ってみると、
そこには安住神社がありました。二輪車の安全を祈願するライダーの間では有名な場所のようで、
思いがけずバイク神社に参拝することができました。
まだ朝早い時間帯だったため静かな境内で、出発前の良い気持ちのリセットにもなりました。神社を後にし、目的地の山あげ会館に向かいます。

「日本応援ツーリング」観光応援ポイントの山あげ会館は、那須烏山の市街地にあります。
このあたりに来るのは初めてでしたが、会館までの道中にはちょっとした山道もあり、
程よいワインディングを楽しみながら走ることができました。
山あげ会館は、地元の伝統行事「山あげ祭」で使用される屋台などが展示されている施設です。
到着した時間が開館前で中には入れませんでしたが、建物の前でスポット登録を済ませ、
中禅寺湖を目指します。
その道すがら、「どうくつ酒蔵」の看板を見かけました。
ちょっと調べてみると、山あげ会館の近くにあった島崎酒造という老舗酒屋の酒蔵のようです。
今回はスルーしましたが、「洞窟で熟成する日本酒」という響きに惹かれ、
一度立ち寄ってみたいと思います。


那須烏山から宇都宮市街を抜け、昨日参拝した大谷寺の前を再び通過し、
徳次郎ICから日光宇都宮道路に入り、日光へと北上します。
途中の緑豊かな山あいの高速は、走っているだけでも気分がよくなる景色が広がり、
ツーリング中の心地よい時間を演出してくれます。
終点の清滝ICを降りた後は、いよいよいろは坂に入っていきます。

この坂道は「渋滞の名所」として知られていますが、この日は幸いにも車の量が少なく、
綺麗な道路で快適なワインディングを楽しめました。
途中、観光名所の明智平ロープウェイに立ち寄り、山頂へ向かいました。
ロープウェイからの景色もさることながら、展望台から見下ろす
中禅寺湖と華厳ノ滝の大パノラマには言葉を失うほどの絶景でした。


そのままいろは坂を下り、目の前に広がる中禅寺湖へ。湖畔に近づくと大きな鳥居が現れ、
「立木観音入り口」の交差点を曲がって本日の札所である中禅寺に向かいます。

ここは、日光開山の祖である勝道上人が湖上に千手観音を感得し、その姿を桂の立木に刻んだ
とされる由緒あるお寺です。
観音堂には、桂の木に彫られた「十一面千手観世音菩薩」が祀られ、深い歴史を感じさせます。
観音堂の裏手にある五大堂からは、男体山がくっきりと浮かび上がり、青空とのコントラストに
しばし見惚れました。静寂と雄大さが同居する場所でした。
朱色のお寺も緑にマッチしてとても美しかったです。


参拝を終えた後は、近くにある華厳ノ滝へ。
小中学校の頃に訪れた記憶があるような、ないような…。
しかし実際に足を運ぶと、そのスケール感にただただ圧倒されました。

エレベーターで100m地下に降り、トンネルを抜けると、目の前に広がるのは落差97mから
勢いよく流れ落ちる滝。
飛沫が肌にかかり、ひんやりとした空気の中で自然の力強さを全身で感じることができました。

またエレベーターには小学生が楽しそうに列をつくっていました。
子供の頃あんな感じで楽しんでいたのかと、ふと懐かしくなりました。


お昼は日光名物の湯葉料理をいただくことに。
訪れたのは「油源」というお店で、名物の湯葉チラシを注文。
酢飯の上に丁寧に敷き詰められた湯葉が、口の中でふんわりとほどけ、優しい味わいが広がります。
観光地のごはんとは思えない繊細な美味しさでした。


お昼の「油源」から大谷川を渡り東照宮に向かいます。
まずは輪王寺でお参りをして場魔道で綺麗な切り絵の御朱印をいただきました。
輪王寺から東照宮の表参道へ抜け、相輪橖を眺めながら一の鳥居を潜ります。
左手に五重塔があり、今日は塔の心柱を公開していたので見学することができました。
心柱は屋根から吊るされているだけで、地上からは10cm程度浮いているのがわかります。
これが免震対策になっていて、スカイツリーにも応用されているとのことで
改めて人間の知恵に感心です。

表門をくぐると神厩舎があり、ここには有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿
の彫刻があります。人間の一生を風刺しているということで、いろいろ思わざるを得ませんでした。

そこを過ぎるとかの陽明門が目に入ります。昔見たときに比べ白が鮮やかになった印象ががあり、
金色の彫刻とのコントラストに目を奪われます。
こんなに鮮やかだったんだと記憶を塗り替えておきます。

陽明門を抜けると神輿舎があり、家康、秀吉、頼朝に神輿が安置されていました。
家康の神輿前に小さなロボットのようなものがありなんだろうと思っていたら
回廊内にある唐門の裏あたりに説明がありました。
なんと「MG 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」といガンプラが奉納されていたようです。(25年1月に販売し、すでに完売だそうです。)

御本社を参拝し、眠り猫を潜り奧宮までのぼります。息も絶え絶えでなんとか上り切りました。
確かここにきた記憶も微かにありますので、おそらく以前にも
来たことがあるはずですが、これほど大変だった記憶はありません。
やはり年をとった(太った?)ということでしょうか。


この日は気温が30度をこえたうえ、階段の上り下りで汗びっしょりです。
もう帰ろうかと体はギブアップしているのですが
せっかくだからと嫌がる体を引き連れて二荒山神社にも参拝しました。
なんとか御朱印だけはいただけましたが、今度はもっと時間をとって訪れたい所になりました。


参拝と観光を終え、日光から高速道路を使って那須黒磯の宿へ向かいます。
ADDressで契約している宿はカフェの2階にある、おしゃれで静かな滞在施設。
疲れを癒やすにはぴったりの場所でした。

夕食には、Googleでチェックしていたお肉屋さんに足を運んでみたのですが…まさかの貸切でした。
1kmほど歩いた末の落胆に、結局コンビニご飯で締めることに。
それでも歩き疲れていた体には、休息が何よりのごちそうです。外はポツリポツリと雨も降り始め、
まるで「今日はもう休みなさい」と言われているようでした。
明日は2泊3日の最終日です。雨の心配はなさそうですが、あまり暑くないといいかなと思います。