今日は映画 「ラプソディ・ラプソディ」 を観に行ってきました。


いつものように、事前情報はほとんど入れずに映画館へ。
予告編を少し見たくらいで、「どんな映画なんだろう?」という状態で鑑賞しました。
結果としては、自分が普段あまり観ることのないタイプの作品でした。
ジャンルとしてはラブストーリーになるのでしょうか。
ただ、よくある恋愛映画とは少し違って、お互いに不器用で、生きづらさを抱えた二人が少しずつ距離を縮めていく物語でした。
見ているうちに「割れ鍋に綴じ蓋」という言葉が何度も頭に浮かびました。
この二人だからこそ分かり合える。
逆に、この二人でなければうまくいかなかったのかもしれない。
そんなことを感じさせる作品でした。
焦れったさとイライラの連続
主演の高橋一生さんが演じる幹夫は、とにかく怒れない男。
周りから理不尽なことをされても感情を表に出さず、何でも受け止めてしまいます。
最初は「優しい人なんだな」と思って見ていましたが、物語が進むにつれて、実は怒れないのではなく、自分の中にある狂気や怒りを必死に押さえ込んで生きている人なのではないか、と感じるようになりました。
その一方で、繁子は自分の本心とは裏腹の行動ばかり取ってしまい、周囲を振り回し続けます。
観ていて、
「どうして素直になれないんだろう。」
と思う場面が何度もありました。
でも、きっと本人も好きでそうしているわけではないのでしょう。
素直になれない。
自分の気持ちをうまく伝えられない。
そんな不器用さを抱えた人だからこそ、あの行動になってしまう。
そう考えると、イライラしながらもどこか憎めない存在でした。
それでも、二人の距離が縮まりそうになるたびにすれ違ってしまうので、
「早く素直になればいいのに。」
そんな気持ちになりながら、最後まで見守っていました。
出演者にも注目
幹夫のおじさん役として出演していた利重剛さん。
顔を見れば「あ、この人見たことある」という俳優さんですが、名前までは覚えていませんでした。
映画を観終わってからいつものように出演者を調べてみると、この作品の監督でもあることを知りました。
さらに調べてみると、これまでにも何本か監督作品を手掛けているそうです。
私は映画を観終わってからキャストや監督について調べることが多いのですが、こういう発見があるのも映画鑑賞の楽しみの一つですね。
また、サザンオールスターズのベーシストとして知られる関口和之さんが出演していたのも印象的でした。
そして久しぶりに見た池脇千鶴さん。
「あれ、この人が池脇千鶴さんだったの?」
と思ってしまうほど雰囲気が変わっていて、エンドロールを見て初めて気付いたくらいでした。
長年活躍されている俳優さんだけに、役柄によってここまで印象が変わるものなんだと改めて感じました。
観終わったあとは温かい気持ちに
物語の途中までは、焦れったさやイライラする場面が多く、
「この二人、本当に大丈夫なのかな。」
と何度も思いました。
それでも最後まで観終えると、不思議と心が少し温かくなり、幸せな気持ちで映画館を後にすることができました。
派手な展開がある作品ではありませんが、人の弱さや不器用さ、それでも誰かと寄り添って生きていくことの大切さを静かに描いた作品だったように思います。
観る人によって受け取り方はさまざまだと思いますが、こういうゆっくりと心に残る映画もたまにはいいものですね。
