今日は映画『遠い山なみの光』を観てきました。場所はいつものイオンシネマ。
最近は映画館通いがちょっとした趣味になりつつあり、
週末のちょっとしたお出かけの定番になっています。
台風上陸の日の映画館
この日は台風上陸が報じられていた日で、出かけるかどうか少し迷ったのですが、
幸いこの辺りは思ったほどの荒天にはならず、予定通り映画館へ行くことにしました。
天候の影響もあってか、映画館は普段よりもかなり空いていて、
劇場内の観客はわずか10人ほど。
大きなスクリーンをほぼ貸し切り状態で観られるという、ちょっと贅沢な時間を過ごせました。
気になった予告編からの流れで
今回の作品『遠い山なみの光』は、先週観た『8番出口』の本編前に流れた予告編で
「ヒューマンミステリー」という言葉が印象に残り、興味を持ったのがきっかけ。
ほとんど予備知識を仕入れず、まっさらな気持ちで映画に臨みました。
物語の概要とキャストの魅力
物語は、終戦から復興の始まった長崎で、被爆した二人の女性を軸に描かれています。
そして舞台は時を経てロンドンへ。
母親が娘に語る物語として回想される形でストーリーが進んでいきます。
二人の女性を演じるのは広瀬すずさんと二階堂ふみさん。
実力派の二人が、戦後の混乱期を生きる女性たちの複雑な心情を繊細に表現していて、
とても印象的でした。
当時の長崎は、価値観が大きく揺らぎ、時代が急速に変わりつつあった時代。
その独特な空気感がスクリーン越しにしっかりと伝わってきて、
どこか不思議な感覚を覚えました。
実は私自身、20年ほど前に半年間だけ長崎に住んでいたことがあり、
曖昧ながらも心の奥に残っている街の記憶がこの映画を観ながら蘇るような、
不思議な感覚を味わいました。
謎が謎のまま終わる物語
物語の前半から中盤にかけては、「一体どこが謎なのだろう?」という感覚で観ていたのですが、次第に「これは誰が誰のことを語っている話なのか?」と視点が揺らぎはじめ、
混乱しつつも物語に引き込まれていきました。
結局、最後まで明確な謎解きはなく、観終わってもスッキリというよりは、
ふわっとした余韻が残る作品でした。
気になって帰宅後にネットで調べてみたところ、どうやら原作でも
意図的に解釈が曖昧にされていて、観る人・読む人に委ねられている部分が多いとのこと。
こうした「答えのない物語」だからこそ、いろいろな想像が膨らむ余白があり、
見応えがあったように思います。
鑑賞後のご褒美ランチ
映画を観終えた後は、以前から気になっていた近くのラーメン屋さんへ。
そこは二郎系のボリューム満点なラーメンで有名なお店です。
今回は「冷やし汁なしラーメン」という珍しいメニューに挑戦。
丼の上には大きな塊のチャーシューがドーンと乗っていて、
その迫力に思わず笑ってしまいました。
さらにサイドメニューの「葱肉飯」も追加。
濃厚な味わいと圧倒的なボリュームにすっかりお腹も心も満たされました。


映画シーズン到来の予感
今月から来月にかけて、観たい映画が10本ほど控えています。
こうして映画館で過ごす時間は、非日常に浸れる大切なひととき。
しばらくは映画館通いの日々が続きそうです。
『遠い山なみの光』は観る人を選ぶ作品かもしれませんが、
じっくりと静かに心を揺さぶる作品でした。
観終わった後もずっと余韻が残り、ふとした瞬間に思い返したくなるような、
そんな映画体験になりました。