今日は久しぶりに映画館へ行き、「盤上の向日葵」を観てきました。
ここ最近、映画館ではポップコーンが無料でついてくるキャンペーンをやっていて、
最初は期間限定のサービスかと思っていたのですが、どうやら以前(2024年2月)に
一度廃止されていたサービスが、この10月から復活したとのこと。
ちょっとしたことですが、映画の楽しみがまた一つ戻ってきたようで嬉しい気分になりました。
やっぱり映画とポップコーンは切っても切れない名コンビですね。
さて、本題の映画「盤上の向日葵」。
いやぁ、これは本当に見ごたえがありました。
最初のシーンから物語に引き込まれ、気を抜く暇もなく最後まで一気に観てしまいました。
静かでありながら緊張感のある展開、心の奥底をじわじわとえぐってくる人間ドラマ。
坂口健太郎さん演じる桂介の複雑な過去と、彼に将棋を授けた恩人である
小日向さん・木村さん演じる夫婦との関係が、深くて苦しく、そしてどこか温かい。
憎しみと愛情が入り混じる中で、父への想いが静かに滲み出てくるシーンでは
思わず胸が熱くなりました。
将棋という静の世界の中に、人間の情念や運命が凝縮されていて、渡
辺謙さんとの対局シーンでは、息をするのも忘れるほどの緊張感。
盤上の一手一手に、人生そのものが映し出されているようでした。
観終わったあと、いつものように「この映画、原作やドラマがあるのかな?」と
気になって調べてみると、数年前にNHKでドラマ化されていたとのこと。
キャストも違うようですが、あの物語がどのように描かれていたのか、
ぜひそちらも観てみたくなりました。
そして映画の余韻を引きずりながら、ちょっと足をのばしてランチへ。
今日は少し変わったお店、「古本屋カフェ」に行ってみました。
店内のあちこちに本棚が並び、古本の独特の匂いと木の温もりが混ざった心地よい空間。
ランチの「鶏肉と茄子のみぞれ煮定食」は、まるで実家の食卓のような優しい味でした。
しみじみとした旨味に、思わず「こういうご飯、いいなぁ」と呟いてしまうほど。
900円というお財布にやさしい値段もありがたく、ゆっくりコーヒーを飲みながら、
本に囲まれて過ごす時間はまさに至福でした。



外に出ると、雨続きだった空が明るくなっていて、
「そろそろツーリングにも行きたいなぁ」という気持ちがむくむくと。
次はどこへ行こうかと考えながら、映画の余韻とコーヒーの香りを胸に、
のんびりと帰路につきました。
次回は、久々にバイクを出して秋の風を感じに行こうと思います。
映画もツーリングも、やっぱり“自分時間”を豊かにしてくれる大切な相棒ですね。
