坂東三十三観音めぐり、今回は3日目。
前回に続き、今回も1泊2日で千葉県内の札所を巡ります。
前日の天気予報では「晴れ」の予報を信じて出発したものの、
朝からずっと霧雨が降ったり止んだりのぐずついた空模様。
けれど、一度出発してしまえばもう進むしかありません。
■ 渋滞の都内はやっぱり過酷
朝7時前に厚木を出発。246号線で都内を目指しますが、平日・小雨ということで、予想通りの渋滞…。覚悟はしていたものの、じわじわと疲れがたまる展開です。
都内に入る頃には雨が少し強まり、首都高下にある小さな公園で缶コーヒー片手にしばし雨宿り。
雨雲レーダーで確認すると、間もなく雨が弱まる気配があったので、
タイミングを見て再出発しました。
246号から環七に入り、平和島から357号へ。進むうちに「東京港トンネル」へ突入!
ここ、原付も通れる一般道が高速道路と並行して走っているんですね。
ナビに従って進んだらトンネルの中でビックリ。知らなかったのでちょっと感動しました。
その後も小雨の中を走り続け、千葉市に入ったところで見つけたサイゼリヤで体を温めて一休み。
ようやくここで一息つけました。
千葉市からは国道126号線を使って銚子方面へ。
市街地を抜けると渋滞もなく、途中にはうっすら青空も見える場面もありましたが、
相変わらず雨は断続的に続きます。
道中、コインランドリーに立ち寄って濡れた服を乾かし、着替えを済ませて再スタート。
小さな工夫が、旅を快適にしてくれます。
■ 飯沼観音(第27番札所)
ようやく銚子の飯沼観音に到着したのは出発から7時間後。
ずっと雨の中を走り続けていたので、ようやく辿り着けたという達成感がありました。
朱塗りの竜宮城のような山門が印象的で、境内には立派な五重塔や大仏もあり、
非常に格式を感じるお寺です。特に、山門の美しい龍の彫刻は迫力満点で、
しばし見惚れてしまいました。


本堂の柱も朱塗りで印象的。天井には「日本百観音」の天井画が描かれていて、
しばらく眺めていたくなるような雰囲気でした。



参拝を終えた後、お寺の裏手にあった「さのや」という今川焼きのお店へ。
あたたかい黒あん入りの今川焼きをひとついただき、空腹と冷えた体にじんわり沁みました。
こういう小さなご褒美も、旅の楽しみのひとつです。


■ 犬吠埼灯台と懐かしき記憶
飯沼観音からほど近い犬吠埼灯台へも足を伸ばします。ここには20代の頃にもバイクで訪れたことがあり、当時の記憶が一気に蘇ってきました。
灯台に着く頃にはようやく雨も上がり、青空が顔をのぞかせてくれました。灯台の階段を登ると展望スペースがあり、雄大な太平洋の景色が広がります。

ただし…風がものすごい!立っているのがやっとというほどの強風で、景色は素晴らしいものの、ちょっとスリル満点の体験でした。

灯台のすぐそばにある「犬吠テラステラス」では、パン屋さんで「鯖サンド」を購入。遅めの昼ご飯というか、おやつというか…。それでも鯖の旨味とパンの相性が抜群で、気づけばぺろりと完食していました。


■ 本日の宿「成田空港温泉 空の湯」
犬吠埼を16時に出発し、本日の宿泊地・成田空港近くの「成田空港温泉 空の湯」へは
18時過ぎに到着。
こちらはカプセルホテルですが、「温泉」がウリなだけあって、露天風呂も広々としていて最高!
冷えきった体がじんわりとほぐれていく感覚に、思わず「今日も頑張ったなあ」と
自分を褒めてあげたくなりました。
晩ご飯は、スンドゥブ・ミニマグロ丼・蒸し鶏サラダの三点セット。
しっかり食べて温まったあとは、清潔で寝心地のよいカプセルベッドでぐっすり就寝。
人生でも数回目のカプセルホテルでしたが、これまでで一番快適な滞在でした。

■ 走行距離は240km
今日は小雨と渋滞との闘いでしたが、なんとか無事に飯沼観音をお参りし、
犬吠埼の景色も堪能できました。
走行距離は約240km。長距離ではありますが、ひとつずつ札所を巡っていく
達成感が日々の疲れを吹き飛ばしてくれます。
明日はさらに千葉県内の観音様を巡る予定です。
さて、天気はどうなることやら…。
費用一覧
項目 | 詳細 | 金額 |
宿泊(空の湯) | ー | 7,937 |
御朱印 | 飯沼観音 | 500 |
ガソリン | 宇佐美(厚木市) | 708 |
ガソリン | COSMO石油(銚子市) | 618 |
合計 | 9,763 |